市販点鼻薬の使用上注意の確認を!
風邪やアレルギー性鼻炎、花粉症などの鼻づまりに、市販の点鼻薬を使われている方も多いと思います。プシュッと点鼻するだけで鼻づまりからの解放は爽快感がありますね。
でも、使用上の注意をしっかりと確認していただき使用をお願いします。
いずれの点鼻薬説明書にも、
一番はじめに【してはいけないこと】
・長期連用しないでください
つぎに、【用法・用量に関連する注意】
・過度に使用しますと、かえって鼻づまりを起こすことがあります。
この長期使用や過度の使用してしまうと薬剤性鼻炎(鼻がつまる)になってしまいます。
具体的には、はじめの爽快感の持続が短くなってしまい、どんどんと使用回数がふえてしまいます。
そのうちに爽快感を求めすぎて使用も頻繁になり、そして一日中手放せなくなってしまいます。
この状態が薬剤性鼻炎です。
薬剤性鼻炎は市販点鼻薬の使用を中止するのが治療です。
これがなかなか大変です、爽快感から解放がなくなるわけですから。
しかし、市販薬を無事に中止すことができれば、薬剤性鼻炎は治ります。
市販点鼻薬をやめることは本当に大変なことですが、思いあたる方は是非一緒に耳鼻咽喉科で治療をしましょう。
特に、7歳以上から使用できる市販薬がほとんどですが、学童期・思春期のかたはアッという間(4~5日程度)に薬剤性鼻炎になってしまいますので、より一段と注意ください。