アレルギー性鼻炎について

アレルギー性鼻炎と言えばその代表格はやはりスギ花粉症でしょう。東京では例年2月の後半頃から症状の出る方が増え始め、5月のゴールデンウィークまで続きます。もちろん1月の初めから花粉は飛び始めていますので、敏感な方は正月明けから既に症状が出始めます。中には花粉と言う言葉を聞いただけでも痒くなったり、くしゃみが出たりする方もいらっしゃることは不思議な事ながら事実であります。

ただ、4月で一旦症状が収まり、やっと治ったと思っていたのにまた、くしゃみ・はなみず・はなづまり、だなんていうことを経験したことがありませんか?これは主にスギに抗原性が似たヒノキの花粉であると思われます。スギの花粉症の方は全員ではありませんが、ヒノキの花粉症も現れることが多いようです。ゴールデンウィークの頃の症状はヒノキの方が主な原因でしょう。

いずれにしても最近では、花粉症の季節前からの抗アレルギー薬の予防投与が浸透しつつあります。2月の前半位から3ヶ月位内服しなければなりませんが、花粉の飛散の多い年でも比較的症状が軽くすむのでお勧め致します。その他の花粉で有名なのは、夏までのイネ科の雑草(ハルガヤ、カモガヤなど)の花粉、夏から秋のキク科の雑草(ブタクサ、ヨモギなど)の花粉があります。

花粉以外のアレルギー性鼻炎の原因(抗原)として有名なのは、家の埃(ハウスダスト)や風呂場のカビ、ダニやゴキブリの糞や抜け殻、死骸などもあり、一年中あるとしてもやはり春と秋に多くなります。埃を少なくするには、絨毯より畳、畳よりもフローリングということになり、カーテンのまめな洗濯も有効です。最近は排気のきれいなサイクロンタイプの掃除機も出ていますので、一度電気屋さんで聞いてみるのも良いかも知れません。

ちなみに、布団のダニは布団乾燥機が一番よく効くようで、ついでに布団にも掃除機をかけてみてはいかがでしょうか?ただ、布団をたたくことは小さなチリが増える原因にしかならないようですので、ご注意を。

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